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金投資で資産を守る

『金投資で資産を守る』
 

 
参考資料:植田進著『いま金を買わずしていつ買うのか!』
 

 

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◎金は無価値にならない安全資産
 

 

 

・金はペーパー資産とは異なり、金そのものに資産価値がある。
 

 


日本の個人金融資産の大抵は安全な銀行預金に集まっているのが現状です。それは、インフレの影響もあり、預貯金の価値が大きく目減りするという経験が今の日本人にないことが理由かもしれません。しかし、リーマンショックやコロナショックを経てどうしても資産防衛に対する意識を持たなくてはいけなくなっています。
 

 

 

 

 

 

・株や債権には発行元の信用リスクがある。
 

 

 

通常、企業が倒産するリスクを信用リスクといいます。不況に限らず、いつの時代も倒産する企業は少なくありません。しかし、企業の倒産はその企業が発行する株式の価値を無にしてしまうほか、その企業の社債のデフォルトにも関係してきます。ITバブルなどもあり、新興企業向けの市場も拡大し上場企業の倒産も珍しくはありません。今後さらに注意が必要です。
 

 

 

 

国債や通貨にも国の信用リスクがある。

 


倒産や破綻が起きるのは企業だけではありません。リーマンショック後から長引く超低金利政策もあり外国債券が人気ですが、かつて人気を集めていたアルゼンチン国債ギリシャ国債はデフォルトしてしまい、元金の支払いが停止されてしまいました。その結果、多くの投資家が損失を被りました。また、90年代前半のブラジル、2019年ベネズエラハイパーインフレなど様々な国の通貨危機が例を示すように、各国の通貨が価値を下落させてしまうこともあります。つまり、国債も通貨もその発行元の信用リスクがあるということです。
 

 

 

 

・金はそのものに資産価値があり、信用リスクがない。
 

 

 

このようなことから、世界中の投資家は紙くずのように資産価値が無くなってしまったり、目減りしてしまうようなペーパー資産ではなく、金地金や金貨といった実物資産に注目し始め、関心が高まりました。そもそも金は株式や債券のようなペーパー資産とは異なり、価値が無くなったりしてしまうことがありません。世界中の投資家は、このような金特有の実物資産としての安全性に注目しています。

 

 

 

 

 

◎金は分散投資に最適な安全資産
 

 

 

ポートフォリオに金を取り入れた分散投資で資産を守る
 

 

 

『卵を一つの籠に盛るな』ということわざがあります。複数の籠に卵を分けて入れておけば、テーブルから一つの籠が落ちたとしても、その籠の中の卵だけが割れるだけで済みます。つまり、最悪の場面でも損失を限定することができるのです。
 

 

 

 

 

・資産全体のリスクを分散投資で軽減する
 

 

 

そもそも分散投資とは、特徴が違う金融資産を組み合わせて保有することで、資産全体の一方的な損失リスクを抑えることです。そして資産ごとのリバランスを考えながら、中長期で資産全体を安定して増やそうという考えです。ここでは金をただの一つの分散先として考えるわけではありません。次に特徴が違う資産とは、株式市場などの主要相場の変動に対して値動きが逆相関になるような資産のことです。こうした対応により、資産全体がある一方だけに変動することによる大きな損失のリスクヘッジができるわけです。例えば、金などのコモディティ商品は、株式相場や債権相場と逆相関の動きをします。したがってポートフォリオには株式以外にも不動産投資商品や金を一緒に取り入れておくことの優位性が広く言われています。また、端的な話ですが為替市場が円高になるほど利益が得られる商品と、円安になるほど利益が得られる商品を半分ずつ保有しておけば、そのポートフォリオとしては大きな利益にもなりませんが、大きな損失になることもありません。まとは市場の動向やそれぞれの商品の利益確定のタイミングを見定めながら売買することになります。
 

 

 

 

 

 

 

◎金投資は富裕層だけのものではない
 

 

 

・小額からの金投資では純金積立がおすすめ
 

 

個人投資家が金価格の上下に一喜一憂せず、ゆっくりと安心して資産を着実に増やす為の分かりやすい方法について説明します。
 

 

例えば金価格の下落であったり、直近で使う予定の資金であったりと投資を始める際には様々な不安を持つ方は少なくありません。このような方々には安心積立投資法がしっくりくるのではないでしょうか。純金積立ではその時々の金価格の上下やタイミングなどは関係なく、口座引き落としなどで金を定期的に継続して一定金額ずつ購入するという方法です。金相場の上下やタイミングを判断し売買するというわずらわしさは無い方法でもあります。
 
 
 

 

 

 

 

◎日本が戦争当事国になることがあるかもしれない
 

 

 

・一枚の金貨が命を救うこともある。
 

 

ここでは日本の地政学的リスクを考えてみましょう。日本は平和憲法のもと、世界的に見ても戦争を放棄している数少ない国の一つです。しかしながらここ地球上から国家間や民族間の争いがなくなることは今のところまずないでしょう。
 

 

 

 

アメリカの影響力低下により高まる地政学的リスク
 

 

 

東西冷戦が終わったアメリカはアフガン戦争やイラク戦争の長期化やリーマンショック、コロナショックなどをきっかけにそれまでの一極支配体制に基づいた世界の警察官としての威厳が薄れてきています。このことにより国際紛争やテロの発生に対する抑止力が低下してしまいました。今後、さらに国際的緊張は高まる可能性が高いです。中国、ロシア、北朝鮮など周りに囲まれている日本は一つ間違えれば戦争に巻き込まれてしまう危険性があります。
 

 

 

 

・安全資産としての金に着目
 

 

平和慣れしている国と揶揄される日本ですが、外交政策の不手際や時流などで日本の地政学的リスクは高まり、消えることはないです。このように考えると私たち日本人は将来的に心配される有事に備えておく必要があることはご理解いただけるとおもいます。経済的な混乱からくるインフレや武力衝突や戦争の長期化といった事態は、その国の通貨の信用を簡単に落とすだけではなく、私たちから資産の安全性を奪うものです。こうしたことへの対策の一つとして、世界共通の安全資産と言われる金の優位性に注目していただきたいです。100gの金が自分と家族の命を守ってくれるかもしれません。