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2021年のキーワードは金融緩和とインフレ~楽天証券新春セミナーで堀古さんから学んだこと~

こんにちは。

 

鈴木です。

 

今回の記事では私が楽天証券新春セミナー2021でホリコ・キャピタル・マネジメント代表、堀古英司さんの講演を聞いて学んだことについて書かせていただきます。

 

私が堀古さんの講演を聞いて今年の投資テーマとして挙げさせていただきたいのが「金融緩和」と「インフレ」です。

 

昨年は世界中が新型コロナウイルスの影響で世界経済が大打撃を受け、2000年以降ではリーマンショック以来の経済混乱を招きました。

 

この経済を立て直す為にリーマンショック同様、世界中で大規模な経済対策が行われ、市場に大量の資金が流れ込みました。

 

しかし、今回のコロナショックはリーマンショックと異なる点が2点あります。

 

①経済危機でも個人所得は伸びている。

 

②バランスシート型のリセッションではない。

 

米経済分析局の発表によると、コロナ後の4月から5月にかけて個人所得は増加しているデータが出ました。

 

4月は外出制限などの新型コロナウイルス感染症対策に伴い、消費が大幅に減少した一方、経済対策として実施された現金給付が個人所得の増加に繋がりました。

 

今回のコロナショックはリーマンショックとは違い、金融危機というよりは一時的な株価の下げなので、感染拡大が落ち着けば株価も回復するだろうとの見通しです。

 

リーマンショックはバランスシート型リセッション、つまりリーマンブラザーズが経営破綻したことに端を発した金融危機による景気後退だったのに対し、今回のコロナショックは一時的なパンデミックによる景気後退なので、大規模な金融感は株価をはじめ、その他の投資対象にとって追い風になります。

 

しかし、株価は好調でも問題になっているのが失業率の高さです。

 

2020年5月発表の失業率が14.7%とリーマンショックの10%を超え、雇用統計が始まった1948年以降最悪の記録になりました。

 

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これを受けてFRBパウエル議長は2023年までゼロ金利政策の継続、8月27日のFOMCでは緊急声明としてインフレ率2%の目標を掲げ、低中所得者の雇用回復を重視すると発言しました。

 

つまり物価上昇を容認し、高所得者との経済格差は広がっても雇用回復を第一にし、リスクを取れる投資家や経営者はさらに優遇されるということです。

 

金利+リスクプレミアム=株式投資のリターンですから金利がゼロの今、リターンを取りたければリスクを取るしかないのです。

 

金利がゼロでインフレ率2%を目標にしている中、一番やってはいけないことが何も考えずに現金をそのまま持っていることです。

 

インフレ率2%、金利がゼロの状況で現金を持っているということは年々2%ずつ現金の価値を下げていることになります。

 

さらに異次元の金融緩和により通貨自体の価値が下がってきていますので、資産運用をしないということは得策ではありません。

 

ではいったい何に投資をすることが得策なのかですが、私は金をお勧めさせていただきます。

 

金は実物資産としてインフレにも強く、通貨の代替資産として金融緩和による通貨供給量増加に比例し、価値が高まっていきます。

 

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※赤線=ドル供給量、黄色線=金価格、青枠=リーマンショック

 

リーマンショックの金融緩和でも金価格が2年で2.5倍になりました。

 

今回のコロナショックはリーマンショックを超える金融緩和ですので、それ以上の価格上昇も期待されています。

 

金融緩和により大量のお金が市場に出回り、ゼロ金利政策で利回りが期待できず、インフレによる通貨価値低下が懸念される2021年は、金投資で自らの資産を守りながら増やすのはいかがでしょうか。