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1.9兆ドルの追加経済対策が成立。『金投資』で資産を通貨価値低下から守りましょう。

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こんにちは、鈴木です。

 

今回はなぜ、これから金への投資がオススメなのかについて書かせていただきます。

 

これを分かって頂くには今、世界で何が起こっているのかを知って頂く必要があります。

 

2020年は新型コロナウイルスパンデミックに世界中が見舞われ、経済が大混乱になりました。

 

2021年も引き続き世界経済の立て直しがテーマになっていますが、徐々に回復を見せている世界経済で何が起こっているのかを紐解くキーワードが4つあります。

 

それが、『追加経済対策』『通貨価値の低下』『インフレ』『財政赤字の増加』この4つです。

 

まず追加経済対策ですが、コロナショックで落ち込んだ経済を立て直すために、政府は財政出動で大量の紙幣を市場にばら撒いて、経済を刺激するという政策を行いました。

 

皆さんも給付金として10万円を受け取られたと思います。

 

アメリカでも同じように追加経済対策が行われその結果、株価の回復に繋がりました。

 

国民も給付金を受け取れて、株価も回復するなど、一見メリットしかないように思えます追加経済対策ですが、副作用的にデメリットも発生します。

 

それが、通貨価値の低下によるインフレと財政赤字の増加です。

 

紙幣を大量にばら撒く事で通貨の流通量が増えます。

 

物の価値というのは需要と供給で決まりますので、市場に出回る数が増えれば価値は下がります。

 

例えばコロナウイルスパンデミック前は一箱1000円でマスクが買えていましたが、国民全員がマスクをする様になったことで数が少なくなり、一箱5000円まで高騰しました。

 

その後は供給も安定して、また大量に出回るようになったことで価格は元に戻りました。

 

このマスクと同じように、通貨も量が少なければ価値は高まりますが、現在のように追加経済対策で紙幣を刷り続ければ価値は下がっていきます。

 

そして通貨価値が低下することで起こることが、物価の上昇『インフレ』です。

 

例えば通貨価値の低下が続き、ついに半分の価値しか無くなってしまったとします。

 

その時、今まではコーラ1本を150円で買えていたのに、300円出さないと買えなくなるという事になります。

 

つまり、何も資産運用せずに利息が付かない銀行預金ばかりをしていたら、自分の資産を目減りさせてしまいます。

 

このインフレについてFRBパウエル議長は雇用が戻るまでインフレを容認すると発言しています。

 

これは物価が上がる事で企業の売上が上がり、それが雇用増加に繋がるとの考えからです。

 

確かにコーラが150円から300円になればコカコーラ社の売上は倍になりますのでその考えは納得です。

 

今後は政府の思惑と通貨の供給量増加が重なり、インフレは避けて通れないです。

 

各々が何かしらの資産運用を行い、自身の資産を守る必要があります。

 

それでは、一体何に投資をすれば良いのでしょうか?

 

株価は今現在回復して伸び続けていますが、これは追加経済対策による恩恵です。

 

実体経済と乖離があり、暴落のリスクがあります。

 

では、安全資産と言われる国債はどうでしょうか?

 

ここで問題になってくるのが、財政赤字の増加です。

 

今回のコロナショックの追加経済対策も国の黒字から出ている訳ではありません。

 

国債を発行することで国の借金から賄っているのです。

 

国の借金が増え、財政赤字が増加するとその国の信用が懸念されて国債が売られます。

 

皆さんも借金まみれで、貸したお金が返ってくるか分からない人にはお金を貸さないですよね?

 

財政赤字が増加する事で国債も暴落する危険あります。

 

実際に2009年、ギリシャ国債財政赤字の為に暴落しました。

 

どの国の国債でもこのようなリスクは常に付き纏います。

 

では、一体何に投資すれば良いのでしょうか?

 

そこで、私は『金』への投資をオススメします。

 

金は今現在、世界で起きている『追加経済対策』『通貨価値の低下』『インフレ』『財政赤字の拡大』に強く、このような状況下で価値を高めていくからです。

 

そもそも『金』とは何かと言いますと、それは有史以来、世界共通の価値を持つお金です。

 

世界中で安全資産として認識されている事から、通貨の価値が下がったり、株式や国債など他の投資対象が不安になると資産の逃避先として選ばれます。

 

過去のデータを見てもリーマンショック時の追加経済対策、財政赤字増加では2年で2.5倍に金価格が上昇しています。

 

また、金は株式や国債とは違い、実物資産ですのでインフレになればその分、価格が上がるためインフレに対してもとても強いです。

 

ここで一度、金の価値が上がる要因を3つにまとめます。

 

①追加経済対策で通貨の量が増え、通貨価値が下がると相対的に金の価値が上がる。

 

②金は実物資産なのでインフレになればなるほど価値が上がる。

 

財政赤字が増加するほど、国債や自国通貨の暴落リスクから資金が金市場に流れ込み、金価格は上がる。

 

以上が金の価値が上がる要因です。

 

では今後、世界はどのようになるのでしょうか?

 

結論から言いますと、通貨の価値低下と財政赤字は加速していきます。

 

3月11日、バイデン大統領は1.9兆ドルの追加経済対策に署名し、法案が成立しました。

 

この法案成立の立役者になっているのが、イエレン財務長官です。

 

イエレン氏はリーマンショック後にFRB議長として、当時のオバマ大統領と大規模な追加経済対策を行い、経済を立て直した実績があります。

 

今回のコロナショックでも、バイデン氏はオバマ氏と同じ民主党ということもあり、イエレン氏と手を結びリーマンショック時と同じく、ドルのばら撒き政策で経済を立て直していきます。

 

この事から世界の基軸通貨であるドルの価値が下がり、通貨価値低下からのインフレ懸念、財政赤字増加からの国債暴落リスクなど、多くの不安要素が付き纏いますので、世界中の資金が安全資産である金に流れる事が予想されます。

 

人生100年時代と言われる昨今、様々なライフプランの変革が起こっています。

 

先行き不透明な時代だからこそ、安全資産の金で資産を守りながら運用してみてはいかがでしょうか?