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【金価格が上がる仕組み。ドルの供給量が増えれば金価格が上がる】

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昨今のコロナ禍による経済打撃。

 

世界中の経済活動が止まり、大混乱に陥りました。

 

沈んでしまった経済を立て直す為に打たれた「無制限緩和」

 

アメリカを筆頭に、企業や失業者を救済するためどんどんお金を刷り始めました。

 

流通しているドル供給量は6.9兆ドルを超え、2020年以内に10兆ドルに達する見込みです。

 

先進国各国もアメリカ同様にお金を刷り、供給量を増やしています。

 

この流れは世界経済が回復するまで続くでしょう。

 

 

 

そういった昨今の経済状況でなぜ金が上がっていくのか?

 

金が上がる理由は以下の3つです。

 

①有事

②ドルの価値低下

③金の供給低下

 

 

①有事

 

投資の世界でよく言われる言葉に「有事の金」。

 

戦争であったり今回のような経済危機など世界中が混乱している時に金価格が上昇します。

 

これは②ドルの価値低下にも繋がる話なのですが、自国が戦争などでめちゃくちゃになった時に自国通貨を持っていても仕方ないからです。

 

あまり考えたくないことですが、今まさに緊張状態にあるアメリカと中国が戦争を始めたとします。

 

間違いなく日本も巻き込まれます。

 

その時、戦争に巻き込まれるのが嫌だからといって日本を脱出したとしましょう。

 

もちろんお金が必要ですので日本円を持って脱出します。

 

そして脱出先の国のお金と交換するわけですが、もちろん戦争でめちゃくちゃになる日本の通貨を欲しがる人はいません。

 

これが「自国通貨の価値低下」です。

 

これは何も戦争に限った話ではなく、様々な事情で国の状況が悪化したときに起きます。

 

(2010年ギリシャ危機などが記憶に新しいかと思います。)

 

こういったことから身を守るために必要になってくるのが「金」です。

 

金は世界共通の資産としてどこの国に行っても同じ価値を持っています。

 

国際価格が決まっており、日本の1kgもヨーロッパの1kgも同じ価格なのです。

 

つまり日本で戦争や大混乱が起き、海外へ脱出する際に日本円ではなく金を持っていけば何の問題もなく外国の通貨と交換できます。

 

このようなこともあり有事の際は金価格が上がりやすくなります。

 

 

②ドルの通貨価値低下

 

先ほどの①有事でも説明したとおり通貨が下がれば金が上がるという事はご理解頂けたと思います。

 

ではなぜドルが特別か疑問に思うかとおもいます。

 

中国と戦争しそうだから?

 

それも理由の一つですが、最大の理由があります。

 

それは米ドルが「世界の基軸通貨」だからです。

 

今の世界は米ドルを中心に回り、すべての国際価格は米ドルレートで決まります。

 

もちろん金もそうです。

 

世界共通の金価格は米ドルに左右されるのです。

 

つまり米ドルの通貨価値が下がれば下がるほど相対的に金の価格は上がっていきます。

 

米ドルの価値がどのように下がるのか。

 

もちろん戦争やリーマンショックのような経済危機でも暴落します。

 

しかし、このような事象は表面的な事であり回復すればなんてことはないです。

 

もっとも根本的な問題で難しいことが「米ドルの供給量増加」、お金をじゃぶじゃぶ刷ってしまう事です。

 

物の価値は供給と需要のバランスで決まります。

 

 

秋の秋刀魚といっしょです。

 

不作で量が少ない年は一尾250円だった秋刀魚が、豊作の年は大量にスーパーに出回るため一尾100円となります。

 

米ドルも大量に刷って世の中に出回ればそれだけ価値が下がります。

 

そして金価格がドンドン上がっていきます。

 

今まさにアメリカが行っている政策は経済救済のために米ドルを無限に供給し米ドルの価値を下げ、金の価値を無限に上げているのです。

 

これが「無制限緩和」の正体であり、だからこそ金を買って頂きたいのです。

 

 

 

③金の供給低下

 

こちらで3つめ、最後になりますが金の供給低下の話です。

 

先ほどの秋刀魚の例を思い出していただきたいのですが、豊作の時は大量にあるので価格が下がり、不作の時は逆に価格が上がります。

 

金ももちろん同じで出回る量が減れば価格が上がります。

 

この地球上にある金は限りがあり、埋蔵量は22万トンと推定されています。

 

これまで人類が掘り起こした量は2020年現在で19万トン、オリンピックプール3杯分と言われています。

 

つまり、残り3万トン。

 

1年間の採掘量は3000トンと言われています。

 

つまりどんなに大きく見積もっても残り10~15年で世界中の金は掘りつくされてしまうのです。

 

どんなに控えめに言っても今現在2020年に金を買っておけば2035年には利益を取れる可能性が限りなく高いです。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

2020年は波乱の経済危機とともに幕を開けました。

 

各国ともに様々な金融緩和を行い、危機を乗り切ろうとしています。

 

そこに米中間の緊張状態が続き、さらなる混乱が予想されます。

 

こういった100年に1度と言われる激動の時代を乗り切る為にも必ず金を保有して頂きたいです。

 

私は単なるお金儲けをして頂きたいだけで金をお勧めしているわけではありません。

 

もちろん利益を残せるのも金の魅力です。

 

しかし、それ以上に自身の命を守る為にも金を保有して頂きたいのです。

 

戦争や混乱のない世界を望みますが、なかなかそうはいかないようです。

 

せめて私と関わって頂いた方々には幸せになって頂きたいのです。

 

皆様の人生が豊かになることを心から願っています。