太陽と共に銀価格の夜が明ける。攻守にバランスの取れた銀投資。
こんにちは。鈴木です。
今回は太陽光発電の普及で『銀』の需要が伸びるという事について書かせていただきます。
前回、プラチナの記事
でも書いた通り、バイデン政権誕生の影響で再生可能エネルギーへの投資が注目されています。
その中でプラチナと並んで注目されている貴金属が今回ご紹介する『銀』なのです。
銀は太陽光発電の電池パネルに使用され、太陽光発電の需要が伸びるほど価格が上昇します。
2009年から2011年にかけて当時の米大統領オバマ氏の再生可能エネルギー政策により太陽光ブームが起き、銀価格が暴騰。
史上最高値の1トロイオンス=50ドルまで値上がりしました。
その後は銀価格も落ち着きましたが、太陽光発電の銀需要は依然高いままです。
オバマ氏と同じ民主党のバイデン大統領も同じく再生可能エネルギー政策を掲げ力を入れていますので、2009年~2011年のような銀価格の高騰も十分に考えられます。
そして太陽光発電ブームは日本でも起きています。
2009年11月にFIT(固定価格買取制度)がスタートしました。
FITは太陽光などで作られた再生可能エネルギーを電力会社が一定期間、固定価格で買い取るように国が定めた制度です。
買取期間は10年間(10kW以上の産業用は20年間)で2009年11月に始めた場合は2019年11月、2010年3月に始めた場合は2020年3月に買取期間が満了になります。
この制度ができたおかげで日本国内の太陽光発電への参入が増加しました。
さらにENEOSやシャープエネルギーソリューション、スマートテックなどの新電力が太陽光電力の買い取りを始めたり、FITを利用せずに企業間で電力の売買が始まるなど、ますます太陽光発電の需要は高まります。
このような時代の流れから銀価格が高騰してくるのは至極当然のシナリオです。
また、銀は太陽光などの工業用需要だけではなく、金と同様に通貨として使われていた歴史もあります。
金と同じく金融緩和による通貨価値低下のリスクから資金の逃避先としても選ばれ、ドルの供給量増加に対しても価格が上昇します。
こういった理由から有名投資家のジムロジャーズ氏も銀価格は史上最高値の50ドルを突破すると予想しています。
銀はプラチナのような工業需要、そして金と同じく通貨価値低下に対する保険需要があり、攻守にバランスが取れています。
今、世界中で問題になっている環境問題、コロナ禍の金融緩和で加速してしまった通貨価値低下。
全人類が抱える問題を解決できる鍵となるのが銀です。
世界のテーマになる脱炭素、アフターコロナなど長期的な目線で見た場合、銀は今以上に価値が高まっていきます。
これからの時代に必要不可欠な貴金属、銀への投資をご検討してはいかがでしょうか。