iDeCoでの商品の選び方。iDeCoに向かない人の特徴を併せて解説。
前回までの記事でiDeCoの概要、メリット・デメリットについてお伝えしました。
今回はiDeCoで商品を選ぶ3つのポイント、そしてiDeCoでの運用が向いてない人の特徴についてお伝えします。
この記事をご覧いただければiDeCoでどのような商品を選べばいいのか、自分はiDeCoで運用していいのが分かりますのでぜひ最後までご覧ください。
iDeCoで商品を選ぶポイント3つ
iDeCoで商品を選ぶポイントを3つ紹介します。
資産運用の経験が少ない初心者の方にも適したポイントになりますので、参考にしてください。
iDeCoの商品を選ぶポイントはこの3つです。
・インデックスファンドを選ぶ
・ 絶対に損をしたくなければ定期預金を選ぶ
・ 費用が安い商品を選ぶ
投資先の選択肢としてインデックスファンド、アクティブファンドという2種類がありますがiDeCodの運用ではインデックスファンドがおすすめです。
理由はアクティブファンドよりも安定していているので、長期運用に適していると言えます。
インデックスファンドは市場平均に連動した運用を目標としたファンドです。
インデックスとは株価指数のことで、有名なものですと日経平均やダウ、S&P500などがあります。
こういった指数に連動するように運用されているのがインデックスファンドなので、比較的安定した運用が特徴です。
逆にアクティブファンドは企業の業績などをもとに市場平均を上回る運用を目指すファンドで、時には大きなリターンを出すこともあります。
しかしその分、信託報酬が年1.0%以上のファンドが多くコストが高いです。
インデックスファンドは市場平均に連動させることが目標なのでコストが安く、アクティブファンドと比べて10分の1程度の年0.1%の信託報酬で運用できるファンドもあります。
またリターンを大きくするためにリスクを取るアクティブファンドは、損失を許容した商品なので短期運用向けです。
老後資金に向けた長期運用が目的のiDeCoには、安定していて信託報酬が安いインデックスファンドをオススメします。
2つめは絶対に損をしたくなければ定期預金を選ぶです。
先ほど説明したインデックスファンドは確かに市場平均と同じリターンを目指す運用なので安定していますが、市場平均が下がれば元本割れのリスクがあります。
定期預金であれば額面での元本割れのリスクがないので、絶対に損をしたくない方にはオススメです。
しかし定期預金はほとんど金利が付かないことから運用してもほとんど資産が増えるこはありません。
もちろんiDeCoのメリットである節税効果で住民税や所得税は軽減できますが、運用益が非課税になるメリットが活かせないのでもったいないです。
せっかくiDeCoを利用するのなら、元本割れのリスクが多少あっても運用益が見込める商品を選ぶことをオススメします。
最後に3つめの費用が安い商品を選ぶです。
ファンドで運用する商品には信託報酬という費用がかかり、資産残高に対して年数%のコストが発生します。
この信託報酬で受け取る資産額が大きく変わる場合があるので気をつけてください。
例えば先ほどのインデックスファンドとアクティブファンドでも10倍の信託報酬が違います。
小さなコストでも運用期間が長くなるほど、積み重ねで費用がかさんでしまいます。
長期運用が前提のiDeCoでは費用が安い商品を選ぶことをオススメします。
以上がiDeCoで商品を選ぶ3つのポイントでした。
iDeCoでの運用が向いてない人
iDeCoでの運用が向いていない人の特徴をお伝えします。
この特徴に当てはまる方は、iDeCoを始める前にもう一度それが最適かどうかを検討してください。
iDeCoでの運用が向いていない人の特徴はこの3点です。
・現時点で生活に必要な貯蓄がない
・ 短中期的に必要な資金がない
・ 収入が少ない
iDeCoを利用する目的は老後資金を貯めることで、原則60歳以降にならないと資金を引き出せません。
老後資金を心配するよりも、現在の生活を優先しなければいけない状況であればiDeCoを利用しない方が良いです。
自身の状況を考慮し、iDeCoで適切な商品を選びましょう
iDeCoは老後資金を貯めるために長期で運用を行います。
そのため収入の変化やライフステージの変化で、最初の計画とは違う運用になってしまう可能性も高いです。
iDeCoは制度上、一度始めたら60歳以降の受け取り開始まで資金を拘束されますので、利用する前に良く検討し適切な商品を選びましょう。