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2022年の金相場を予想。米金利上昇で金価格下落もインフレで安全資産の需要は高まる。

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こんにちは鈴木です。

 2022年1月もまもなく終わりますが、ダウ平均株価の下落やウクライナ情勢など金融市場は混乱が続いています。  

このような状況で注目を集めるのが安全資産の「金」です。  

今回はこれから金相場がどのように推移していくかを、コモディティアナリスト小菅努さんのコラム「商品アナリストが読み解く資源時代」の内容からお伝えします。  

小菅さんはコラム内で「金利上昇圧力が強くてもマイナス金利環境であり、地政学的リスクも相まって安全資産のニーズは高まる状態」と見解を示しました。  

このことについて詳しく説明します。  

金利上昇で金価格が下落

 アメリカ10年国債は1月25日から翌26日にかけて実質金利をマイナス0.65%からマイナス0.53%に縮小しました。

インフレの上昇が落ち着く中で、インフレ率を加味しない名目金利が上昇圧力を強めた結果です。  

この金利上昇圧力をリードしているのが短期金利ということで、長期金利よりも短期金利の方が高くなる逆イールドのリスクが高まり株価の不安材料と言えます。  

先日のFOMCでインフレを抑えることを優先するタカ派の評価、金利引き上げとドル高の推進は金価格にとってはマイナスです。  

パンデミックで行っていた金利引き下げの金融政策を急変するようなら、金価格はあ下落する可能性があります。  

しかし現状は逆イールドのリスクなどから政策の急変可能性は低く、金価格に対するマイナス材料はすで出ていると言えるのではないでしょうか。  

金価格下落も金ETFの投資残高は増加

 金利上昇圧力の影響を受けて金価格は一時的に下落しましたが、1月26日の取引で金ETF「SPDRゴールドシェア」の投資残高が1.16トン増加しています。  

前日の25日も4.65トン増加しており、金価格が下落しても金ETFへの資金流入は変わっていないです。

金相場は短期的な売買取引の利益確定売りが多くなっている一方、長い目で見れば確実に上向いている証拠と言えます。  

さらに最近ではウクライナ情勢など様々なリスクが増えているので、金価格の大きな下落は想定しずらい状況です。  

マイナス金利が続けば金価格は堅調に推移

 金融政策で金利の上昇が予想されていますが、インフレ率が高いうちはマイナス金利環境が続き金価格にとってはプラス材料です。

 さらにウクライナ情勢などのリスクもある中、資金を安全資産の金に変える動きは今後も続いていくとみられます。

こういった状況ですので金を保有し、自身の資産を守りながら運用してはいかがでしょうか。