金利を調整するイールドカーブコントロール
コロナショックの影響もあり、 最近では世界中で様々な金融政策が行われています。
特にゼロ金利政策がいつまで続くのかが注目されています。
先日のFOMCでパウエル議長が2022年末までは少なくとも継 続すると発言するなど、まだまだ続きそうです。
そして同時にニュースで話題になっているのが「YCC( イールドカーブコントロール)」です。
今回はこのYCCについて書かせていただきます。
そもそもYCCとは何かと言いますと、 長短金利操作のことを指します。
一般的に1年未満の金利のことを短期金利といい、1年以上の金利 を長期金利と言います。
(短期金利=銀行間取引の手形金利など。長期金利=10年国債の 利回りなど。)
中央銀行は政策金利を引き下げたり、 ゼロ金利政策を表明する事で短期金利を操作することが出来ます。
逆に長期金利は操作しにくく、 景気が回復するにつれて上昇してしまいます。
長期金利が上昇してしまうと、企業の資金調達がしづらくなる( 銀行から融資を受けるも利子が高い) ので経済回復の妨げになってしまいます。
ですから投資家は長期金利が低く推移することを望んでいるのです 。
つまり、今回のYCCとは簡単に言うと長期金利をゼロ付近に調整 する政策の事で、市場を刺激し経済を活性化させるのが目的です。
ただ、 長期金利低下で国債の購入が減ると政府の財政が厳しくなるのでF RBが10年国債を購入し続けると発表しました。
このことでしばらくは長期金利の利上げ心配はなくなり安心です。
少なくともゼロ金利が続く2022年末までは株高が期待できます 。
また金利が低いこともありドルから金にも資金が流れ価格が上昇し 、株高金高という今までなかったような相場も予想されます。
そしてゼロ金利バブルによって過熱した相場もいずれ来る利上げに よって崩壊する可能性もあります。
その時に金の保有が助けになる可能性が高いです。
なにがあるかわからないこのご時世、 ぜひ金で身を守ってください。