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2021年は脱炭素元年。これからの『水素社会』を支える『プラチナ』投資。

こんにちは。鈴木です。

 

今回の記事では2021年のトレンドとなる貴金属『プラチナ』について書かせていただきます。

 

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昨今、世界中で新型コロナウイルスの対応に追われていますが、それ以前に長年問題視されていたことが、二酸化炭素削減を始めとした地球環境問題です。

 

ESG関連への関心が世界中で高まっている2021年は脱炭素元年と言われており、二酸化炭素削減へ向けて大きく動きだします。

 

その背景にあるのが米大統領選でバイデン氏が勝利したことです。

 

バイデン氏は環境問題に対して関心が高く、就任直後にパリ協定復帰に署名するなど、トランプ政権下では産業への影響を考え止まっていた環境問題対策が本格的に動き出します。

 

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では、この環境問題対策に関する投資として何ができるのか。

 

それが『プラチナ』への投資です。

 

プラチナはこれから説明します『水素エネルギー』に必要不可欠な貴金属なのです。

 

今までは石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料を使いエネルギーを作っていたわけですが、脱炭素で二酸化炭素削減を目標にするには代替えとなるエネルギーが必要になります。

 

この代替えエネルギーとして注目されているのが『水素エネルギー』です。

 

化石燃料では燃料を燃やしタービンを回すことで電気エネルギーを取り出しています。

 

こも燃料を燃やす過程で出てしまう二酸化炭素が問題になっているわけです。

 

では、水素エネルギーはどのような仕組みかと言いますと、小学校の理科の実験で行った「水の電気分解」の反対を利用します。

 

水の電気分解とは、水(H2O)に電気を加えることで水素(H2)と酸素(O2)に分解することです。

 

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水素エネルギーを使った発電はこの分解の反対の原理を利用して、水素と酸素を化学反応させることで電気を作り出すというものです。

 

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この時に排出されるものが水だけですので、クリーンなエネルギーとして注目されているというわけです。

 

では、この水素エネルギーの仕組みのどこにプラチナがつかわれるのか。

 

それは、水素と酸素を化学反応させる際に触媒としてプラチナが使われます。

 

水素と酸素を化学反応させる触媒としてプラチナが貴金属の中で優れているため、水素エネルギーで電気を作るにはプラチナが必要不可欠なのです。

 

今後、この水素エネルギーが私たちの生活にどのように関わってくるのかを自動車を例に説明します。

 

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現在、世界中の自動車市場は約9000万台と言われており、そのほとんどがガソリン車です。

 

ご存知の通りガソリン車は二酸化炭素の排出が多く、今後は水素エネルギーを利用した水素自動車がメインになってきます。

 

世界中でも2030年代にガソリン車の販売禁止を発表する国が増えており、日本でも小池都知事が2030年までに都内でのガソリン車の販売を停止すると発表しました。

 

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この水素自動車の燃料電池にプラチナが30~60g使われます。

 

ガソリン車にもプラチナは使われていましたが、1g程ですので水素自動車での需要は30~60倍に。

 

世界の自動車市場9000万台が全て水素自動車になると約2700tのプラチナが必要になる計算になります。

 

全ての自動車が水素自動車になるのは現実的ではありませんが、自動車市場の10%が水素自動車になるだけで約270tのプラチナが使用されます。

 

プラチナの年間採掘量が約200t、そして金より希少な貴金属ということを考えれば供給不足になり、価格が上がることは容易に予想できます。

 

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また、ここ数年の貴金属の価格変動率を見ても他の貴金属に比べて価格が全く上昇していないことが一目瞭然です。

 

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株式市場に目を向けても水素関連銘柄は上がってきており、連日の新聞やニュースでも取り上げられています。

 

バイデン政権誕生と共に世界中が水素エネルギーに取り組み始めた2021年。

 

脱炭素元年にプラチナ投資を始めてみてはいかがでしょうか。