金利が下がると企業価値が上がる。
今回は金利が下がると企業価値が上がるということについて書かせていたただきます。
(参考:バフェット太郎さんhttps://youtu.be/N166Kmc9Ne4いつも勉強させていただいています。ありがとうございます!)
皆さんは株価がどのように決まっているかご存知でしょうか?
こちらを簡単に言いますと、まず企業がこれから将来にかけて生み出す利益の総和を現在価値に置き換えます。
そしてそれを発行済み株式数で割ったものが株価です。
『今後の利益総和→現在価値➗株式数=株価』
こちかが計算式です。
毎年1億円の利益を生み出す企業が100年続いた場合、利益の総和は100億円になります。
しかし、100年後の1億円と今の1億円では価値が違うので、100年後の1億円を現在の1億円の価値に直す必要があります。
詳しく説明しますと、もし今日100万円受け取るのと、10年後に100万円受け取るのではどちらがお得かということです。
もちろん、今日100万円受け取るほうがお得です。
なぜかと言うと今日受け取った100万円を安全資産などで運用すれば10年間利息が得られるからです。
例えば10年債利回りを10%とした場合、
『100万円×(1+0.1)10乗=260万円』
最初の100万円は10年後に260万円になります。
そのため、今日100万円受け取ったほうが160万円お得なのです。
逆に金利10%で10年目に100万円になるためには今いくら必要なのか計算してみます。
『100万円➗(1+0.1)10乗=38万円』
つまり38万円を年利10%で運用すれば10年後には100万円になり、10年後の100万円は今の38万円の価値と言えます。
この方法で20年後の100万円を計算すると今日の100万円615万円で、50年後の100万円は8500円になります。
こうして将来の利益を現在価値に直して全て足すと企業価値が分かるわけです。
仮に金利10%が今後100年続くとして、毎年1億円の利益を100年出し続けた場合の企業価値は10億円になります。
ということは金利によって企業価値が大きく変わるということです。
金利10%の時と比べると10倍も変わります。
なぜかというと、低金利局面では将来のお金の価値と今日のお金の価値があまり変わらないからです。
以上のことからゼロ金利政策は株価にとって好材料であり、2022年末まで維持するとは株価の押し上げを促す流れになります。
低金利の今は絶好のチャンスですので2番底の懸念や狼狽売りを避け、積極的に投資しましょう。