ウクライナ情勢の悪化が経済に与える影響を 3分で簡単に解説。エネルギー価格と穀物価格上昇でインフレが進む。
昨年末から世界で話題になっているウクライナ情勢ですが、この問題が実際に私たちの生活にどう影響するのかと疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか。
今回はウクライナ情勢の悪化が経済に与える影響を 3分ほどの短い内容で簡単に解説します。
このような状況でどういった投資戦略が有効かをお伝えしますので、投資先を検討されている方はぜひ参考にしてください。
ウクライナ情勢の悪化がエネルギー価格と穀物価格を引き上げる
ウクライナ情勢の悪化が影響を与えるものは2つあります。
ロシア産の天然ガスと原油の供給不足、そしてウクライナ産の穀物の供給障害です。
ロシアで生産された天然ガスや原油は、ウクライナを経由するパイプラインを通ってヨーロッパに供給されます。
ウクライナ情勢が悪化しこのパイプラインが遮断されるリスクに加え、ロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプライン敷設計画をアメリカなどが停止させる可能性が出てきました。
このことでロシア産の天然ガスと原油がヨーロッパで供給不足になり、エネルギー価格の高騰が予想されています。
またウクライナではトウモロコシや菜種、植物油などの農作物が国際的に貿易規模が大きいため情勢が悪化すると世界的に穀物価格が上昇してしまう可能性が高いです。
このようにウクライナ情勢の悪化が進むとエネルギー価格と穀物価格の上昇という経済影響があります。
ウクライナ情勢の悪化が影響を与える投資商品
こういった状況では主にエネルギー関連銘柄や穀物関連銘柄が影響を受ける傾向です。
エネルギー関連ですと国内のコモディティ投資信託や外国株のコモディティ連動型ETF、穀物関連ですと穀物上場投資信託やトウモロコシの商品先物があります。
供給不足による価格への影響は回避できないので、ウクライナ情勢の悪化で投資先に迷われている方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
ウクライナ情勢の悪化が長引くとインフレが加速する
今後も状況が変わらず、情勢悪化が長引いてしまうとインフレの加速は世界中に拡大する可能性があります。
日本でも輸入品の値上がりで牛肉をはじめとした食料品価格が上がっており、実際の生活の中でもインフレを感じているのではないでしょうか。
インフレに備えるための有効な対策としてコモディティへの投資を検討してみてはいかがでしょうか。